塾長コラム

警告! 成績が上がらない人の4つのタイプ

タイプ4 勉強をやった気になって自己満足する

このタイプの人は、一見まじめで一生懸命やっている(ように見える)人たちです。
実際この人たちは、授業中も先生の話をよく聞き、真剣にノートをとり、また、一人で勉強するときも、ノートや紙に、計算や漢字練習や社会、理科の重要なことばの練習などをよく書いています。それもけっこうびっしりと書いています。
これを見た人は「すごいな、立派に勉強しているな」とだれもが思います。
私も塾の先生として経験が浅いころは、こういう人たちはどんなに成績が上がるかとワクワクしながら見ていました。
けれども結果が出ません。
「なんでだろう。おかしいな」そう思ってよく見ているうちに、だんだんわかってきました。
こういう人たちもタイプ3の人たちと根本的には変わりはなかったのです。
それはどういうことかというと、やっぱり真剣に考えないのです。 表面だけはまじめなのです。書くのもただ書くだけなんです。
勉強というのは頭を使ってやるものなのですが、この人たちの勉強は、「単なる手の運動」になってしまっているのです。
別の言い方をすれば、この人たちは、勉強を、書類を片付けるだけの事務処理のようなものと思っているのです。
ところが、本人はそれにまったく気付いていません。このタイプの人たちは基本的にまじめでいい子です。
どちらかというと女子に多いです。この人たちにはほかにこんな欠点があります。とにかくきれいにノートを書くことに一生懸命。
授業中はもっと先生の話を聞いて考えなければならないのに。それよりもノート書くことに一生懸命になります。
きちんきちんと黒板の文字を書き写します。たくさん持っているカラーペンで、色とりどりにかざるのが大好きです。
でも頭は働いていません。 家で勉強するときもやっぱりノートをきれいに書くことにこだわります。
「なぜそうなるんだろう」と頭を使ってよく考えるなどということはありません。
きちんきちんと教科書の説明を書き写して、カラーペンで色とりどりにかざります。
単語練習をすごくたくさんやります。すごくまじめにやっているように見えますが、成果を出す工夫をしません。
catやpenなどの簡単な単語もノートや練習用紙のすみからすみまでいっぱいに書きます。
簡単な単語をたくさん書いていれば楽だからです。そうやってどんどん頭を使わない方へと逃げていきます。
数学の教科書にのっている例題は、答えをかくして自分でやってみなければなりません。
でも考えるのは面倒なので、問題も答えもそのまま書き写します。
それも人一倍ていねいに、一生懸命書き写します。
そんなことしたって全然頭を使っていないんだから、勉強にはなっていないのに、自分ではすごく勉強した気分になっています。
先生に言われたことだけをまじめにやります。どのようにしたらいちばん成果が出るか、自分で考えて試そうという気持ちがありません。
次に何をやったらいいかわからないときは「先生、つぎは何をすればいいんですか」と簡単に聞いてきます。
自分で考えることが大事なのに・・・

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